若江嶋・若宮
①
それよりくはうめうじ
六かくの井いひじまより
こつぼみちありわか
えのしまはなみうち
ぎはにいろ/\のかたち
したるいわどもいくつと
なくならびたちて
けしきよしわか
みやはむかし
つるがおか
八まんぐう
此ところに
ありしをより
ともこう
いまのとこ
ろにうつし
給ふそのあと
をわかみやと
いふいたつて
ぜつけいの
所なり
狂歌
こゝに
きて
じゆめう
のびたる
こゝちせり
いつもわかえの
しまのけしきに
②
たび人
「もし/\物がとひたいわしの
くせでうつくしいむすめの
きうじでなければめしがくへ
ぬがなんとこのあたりによい
むすめのあるはたごやが
あらばをしへてください
「うつくしいむすめのあるうち
ならこのさきの大きな内へ
とまりなさいあすこの
むすめにきうじをさせ
たらさぞかしめしが
うまくくへませう
「それはうれしいが
そのうちははたごや
でござるかの
「いや/\やどやでは
ない大じんのうちだ
から人はとめます
まいがしかしゆきく
れてなんぎいたし
ますどうぞ
③
とめてくださいとたのんだら
ほうしやにとめるかもしれぬ
むしろでもしいてねさせま
せうからそのむすめにきうじを
させるかはりむすめのくひ
のこしたもの
でも
もらつて
あがり
なさ
い
④
そのかはり
はたごは
とらずほう
しやにたゞ
とめるで
ごさ
らう
「そん
なら
むすめに
きうじを
させるよりか
たゞとめて
くれるなら
ぜにが
いらぬで
よいから
そんなら
それに
いたそふ/\