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方言修行むだしゅぎょう 金草鞋かねのわらじ江之島鎌倉廻えのしまかまくらめぐり

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朝比奈切通・六浦

朝比奈切通あさひなきりどおし

それよりかなざはにいたるに大くらに
いでてほうしやうのやしきあとよりつね
しやうぐん御だい/\のやかたのこせき
よりともこうやしきあとうたの
はしをすぎてあさひなの
きりどほしにいたるこの
さきじゞう川をすぎて
てるてひめみかはりの
くわんおんありかま
くらよりきりどほし
まで一りこれより
かなざはへ一り

狂歌

あさひなの
ちからならねど
  たび人も
ひけるかすみを
きりどほしみち

「なんと此きりどほしは
あさひながきりぬい
たといふことそして
もんをもやぶつたといふはちからの
つよい人しかしわしも六十になるが
むしろをやふることにほねのおれぬ
からとうぞむしろよりかどこぞの

むすめの
いとだて
をやぶり
たいが
かみさん
おまへにむ
すめのいとだ
てがあるなら
やぶらせなさい

「むすめのいとたてより
わしのむしろはどうでこざる
わしのむしろはやぶらずとも
もふとうからやぶつてごさるから
そんなにほねはおれませぬ

六浦むつうら

むつうらをすぎてかなざはの三しまめうじんの
やしろびわじまべんざいてんよりあづまやといふ
みはらしよきちややにいりてあみぶねの
ゆさんはまぐりとりのなぐさみあり
ここのにはのいけすにいろ?のさかな
ひれふりあそぶさまうみのうをの
いきたるはとくわいの人のめには
めずらしく見へ
たり

狂歌

いつかはと
まちしねがひも
   かなざはの
あづまや
  に見る春の
      八けい

「さあ/\おきやくだよ/\
おくのおざしきはあいて
いるかなんてもうつく
しいぞろひの女ちう
がたばかりその
かはりそう/\
しいばかりでたん
とのぜにもなる
まいけれどよもや
くひにげはある
まいなんでも
そろひの

きもので
かねを
つかひそう
にはみへても
つふりには
べつこうと
見せて
いまはや
りの
びいどろ
だから
そのきで
いきなさい