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佐助稲荷・岩屋堂

▼開

佐助稲荷(さすけいなり)・岩屋堂(いわやだう)

①

それよりさゝめかたに
いまかうしをすぎ
て右の
かたに
てんく
とう
あり
ひたりの
かたに
たつみの
くわうしん
かつかばし
をわたりてひたりのかたには
さすけいなりのみや右のかたへ
ゆけはいわやとう
しやうけんししやう
くわうめうじいたつ
て大てらにて
けいたいひろし
見どころおほし

狂歌

名どころは
きびつの
鉄にあらねども
なりひゞきたる
かまくらのさと

②

「わしはこのやうにみを
やつしてあるきますが
わしはこれでもかたき
うちでござる
わしがかかあをほう
はいのをとこめが
つれてにけたからその
めかたきをうたねはくにへ
かへられぬからそれて
このやうにすがたをやつして
あるきますかたきの
をとこはわしより
よつほとつよい
おとこだから
ひよつとめぐり
あつたところで
わしがかへりうちに
なつてはつまらぬから
とうそめくりあはぬやうに
おもつてかたきはさいこくに
をるといふことをきいたから
それでわしはわさととうこくを
たつねてあるくかそれでも
とうもこゝろつかいてひよつとどう
いふことでそのかたきにあふまいもの
てもないとおもつたかきのうくにの
ものにとちうであつてきいたら
そのかたきのをとこはこのころてん
ちくのよつかいちへひつこしたと

③

いふことたからそれを
きいてやう/\こゝろか
おちついたから
うれしい
「そんならその
をとこはかり
てんちくへひつ
こして
女はとうかい
たうの
をかさきに
ゐると
みへるな
なせといふに
きさまめかたき
うちなら
をかさきの
ちよらうに
ちがひはない
はて
めがたき
ぢよろしゆは
よい
ぢよろ
しゆと
いふから

④

「これはよい
ひあたりた
わしもこゝで
ひなたほこ
しなから
虱かりを
いたさう