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方言修行(むだしゅぎょう) 金草鞋(かねのわらじ)江之島鎌倉廻(えのしまかまくらめぐり)

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離山

▼開

離山(はなれやま)

①

かまくらのめい
しよこせき
一けんすみて
それよりかへ
りみちはとう
かいどうの
とつかの
しゆくに
いたるにかま
くらより
二りなり
かまくらを
いでゝはなれ
山といふ
たてば
あり
これより
とつかへ一り

狂歌

旅笠の
ちら/\しろく
木のまより
見ゆるは
春(はる)の
はなれ
山みち

②

「はい/\/\それあぶない
むまだ/\のつている
おいらもやつはり
むまだからかたよれ/\
「イヤこのおさふらひさまは
のつてゐるおれもむまだと
いひなさつたがあのおひとは
むまわしはたぬきだ
なぜといふにわしはきん
たまが大きいものだから
わしのあだなをたぬきと
いふことをこのまへおぢとう
さまがおきゝなされて
とのさまがわたしを
めされてこれ/\そのほうは
たぬきそうなはらづゝみをうてと
おつしやるからいやとも
いはれすしかたなしに
はらをあけてたゝいて
おめにかけたら
さてもよるなるはらだ
そのはらがほしい
おれにくれろと
おつしやるから

③

これは
あげられ
ませぬ
わたしの
からだへ
つくりつけに
いたしてござり
ますから
はなされませぬ
といふといや/\
はなしてとらうとは
いはぬおれが
もらつてそのほうへ
あづけておくが
それがしやうちなら
もはやそのほうのはらでは
ないぞさふらひと

④

いふものはいつ
なんどきとの
やうなことがある
まいものでも
ないからはらも
かけがへがなく
てはならぬ
そのかけがへの
はらにするのだと

⑤

おつ
しやるから
こいつこき
みのわるい
ことゝ思ひながら
ごふちをくださる
ことだからおうけ
申しておきまし
たが此せつ
きけばおぢ
とうさまに
なにかまち
かひがあつたと
いふことさあ
しまつた
かけかへのはらを
きられては
たま
ら
ぬと
わしは
そのまゝ
かけおちして
このやうに
あてなしの
たひへでかけ
ました
あとては大かた
はらかなく
なつたとて
わしはてべそで
こさるからでべそを
しやうこにはらのせんぎが
きひしからうとおもひ
ますからめつたに
へそをたしてはある
かれ
ませ
ぬ