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方言修行(むだしゅぎょう) 金草鞋(かねのわらじ)江之島鎌倉廻(えのしまかまくらめぐり)

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丸山稲荷・新宮六本杉

▼開

丸山稲荷(まるやまいなり)

①

十二いんはつるがおかの
にしのかたにありしや
そうなりいにしへは
二十五いんありしとなり
このうちしやうごんいんの
うしろの山をさんきよほう
といふさんていありこのとこ
ろより見わたし
ふうけいいたってよしこの
あたりにまるやまいなりの
みやありこれも
けいちなり

狂歌

みな人へ
りせうを
てらし給ふ
   とて
月のまる山
いなり
  たうとき

②

「わしははらがへつてこたへられぬがちう
じきのにぎりめしをさつきどこへかおとして
しまつたひもじくてならぬなんときさまの
にぎりめしをおれにひとつくれぬかなにもふ
みなくつてしまつてないといふかうそをつくの
きさまはしわいおとこたまだあることをおれが

③

しつてゐるから
いふのだいよ/\
ないかなくは
しかたがないから
おれか

④

かく
して
あるのを
出してくひ
ませう
ひとのはらの
へつたのは
こら
へ
られ
る
ものだが
わがはらの
へつたのは
どうも
こらへ
られぬ

新宮六本杉(しんぐうろくほんすぎ)

⑤

しんぐうのやしろはほうちうがゝくいんのやしろより
ひだりのかたへ二丁ばかりにありいまみやといふ
やしろのうしろはたにふかく一ほんのふるき
すぎあり大ぼくにしてねもとより
六ほんにわかれそのたかきこと
十よじやうわたり三尺のらう
ぼくなり

狂歌

見とれては
うてうてんぐの
すみかともしらずに
杉(すぎ)の古木(こぼく)なが
    むる

⑥

「この六ほんすぎ
にはてんぐがすんで
ゐるときいたがなる
ほど見なさいあれ/\
てんぐのひよこが
見へるしかしとんびか
しらぬてんぐに
してははなが
ひくいやうだ
「それはまだ
こどもだからの
ことさだん/\
せいじんする
にしたがつて

⑦

あのはなも
大きくなるで
あらうてうど
わしがはなも
はじめは
とう
がらしの
やうで
あつたが
だん/\とそれが
さつまいものやうに
なつてのちにはねりま
大こんのやうになつたが
今ではまたしわがよつて
ほしだいこんのやうに
なつたからはじまらない