景政社・大佛
①
それよりこん五郎かけ
まさのやしろをうちすぎ
あまなはめうじんのもり
このあたりにもりひさ
しきがはのあとつか
ありやどやむらの
さきに大ぶつざかこう
とくいんにちろうほうしの
つちのろう此
へんなりみこし
のさき大ぶつは
ぬれぼとけにて
すじやうのみたけ
ざぞうなれども見あ
ぐるばかりなり六せんにて
大ぶつのたいないを
おがましむだいゐ
さんしやう/\せんじと
いふざぞうのみたけ
三丈五しやくひざま
はりよこ五けん半あり
狂歌
大ふつは
かまくら山の
ほし月夜
これ白膏の
ひかり
なりけり
②
なんときやうの
大ぶつさまのおはなの
あなから人がからかさを
さして出られるといふ
事だがかんばんの
おはながそのくらゐ
なものだからさて
おきん玉はどのやうに
大そうなものであらう
あなたがざぞうで
すはつてばかりござる
からよいがあれが
たつておあるき
なさるたんになつたら
あのおきんたまが
しやまになつて
おひろいなさりにく
からうから大きな
してうのなかへでも
おきん玉をいれて
くびにかけてゝも
おあるきなされ
すはなるまいわしも
せんきで人なみより
きんたまが
③
おほきいから
ふだんふくろにいれて
くひにかけてあるきますが
さて/\こんな
④
じやまなものはないしかしわしには
またちやうほうなことも
ござります
この
あいだも
こうぢうと
いつ
しよ
に
⑤
くはん
けに
でたとき
わしは
くひに
⑥
かけて
ある
きんたまを
たゝいて
おんあほ
きやあ
へいろしやなと
いつて
あるき
ました