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風流志道軒伝(ふうりゅうしどうけんでん)

原文(巻之五)

風流志道軒伝 巻之五 01

▼開

風流志道軒伝 巻之五

抑々(そも/\)不二権現と申[し]奉るは、駿州有度の郡に鎮座(ちんざ)まします、祭(まつる)ところ大山祇命(つみのみこと)の女(むすめ)、木花開耶媛(このはなさくやひめ)にて、是を浅間(せんげん)の社と申[し]奉る。されば神の㚑妙(れいみやう)はかるべからず、異国より不二山(ふじさん)をはりぬきの用意ある事、忽(たちまち)しろしめされければ、我守護(しゆご)の名山を唐土へ写(うつ)されては日本の恥(はぢ)なりとて、愛鷹(あしたか)の明神に御内談まし/\て、曾我(そが)兄弟の神を早使にて伊勢八幡の両社へ御注進ありければ、即時に諸国へ触(ふれ)をまはし、則[ち]不二山の絶頂(ぜつてう)へ八百(やお)万の神々、神ンつ