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風流志道軒伝(ふうりゅうしどうけんでん)

原文(巻之二)

風流志道軒伝 巻之二 01

▼開

風流志道軒伝 巻之二

浅之進は光明院に有[り]てつく/\思ひめぐらすに、彼風来仙人が教(おしへ)の詞、一として理にあたらざる事なく、其上暫(しばらく)寺に居て諸宗の風儀を試(こゝろむる)に、何れの出家も表をかざり錦繍(きんしやう)を身にまとひ、人もなげに高座に登[り]、口に説(とく)ところは衆生(しゆぜう)を導(みちびき)往生の素懐(そくわい)をとげしめんと、極楽の店請(たなうけ)にも立[つ]やうに説(とき)ちらせば、愚痴(ぐち)文盲(もんもう)の同行どもは、わた持の如来様と信仰し金銀財宝(ざいほう)をなげ打[て]ば、御殊勝(しゆしやう)にとばかりにて、忝[し]ともいはねども、心の内には笑(ゑみ)を