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根南志具佐(ねなしぐさ)

原文(二之巻)

根南志具佐 二之巻01

▼開

根奈志具佐(ねなしぐさ)二之巻(にのまき)

抑(そも/\)狂言(きやうげん)の濫觴(らんしやう)を尋(たづぬる)に、地神(ぢじん)五代(ごだい)の始(はじめ)、天照(あまてらす)太神(おほんがみ)此(この)日(ひ)の本(もと)を治(おさめ)給ふに、御(おん)弟(おとゝ)素戔嗚尊(すさのをのみこと)、御(おん)性質(うまれつき)甚(はなはだ)きやんにてましませば、何事(なにごと)も麻布(あざぶ)にて様々(さま/\)どうらくをなし給ふ。太神(おほんがみ)是(これ)を愁(うれひ)給ひて、あの通(とほり)の安本丹(あんぽんたん)にては行末(ゆくすゑ)心(こゝろ)もとなしとて、色々(いろ/\)御異見(ごゐけん)ありけれども、久(ひさ)しいもんじや、ソリヤないぴいなどとて請付(うけつけ)給はず。後(のち)にはいろ/\の悪(わる)あがき長(ちやう)じければ、太神(おほんがみ)慍(いかり)まして天石窟(あまのいはや)に入(い)りまして磐戸(いはと)を閉(とぢ)て籠(こもり)給ふ故(ゆゑ)に、 六合(くに)の内(うち)、常闇(とこやみ)にして昼夜(ちうや)の