根奈志具佐二之巻()
抑()狂言()の濫觴()を尋()に、地神()五代()の始()、天照()太神()此()日()の本()を治()給ふに、御()弟()素戔嗚尊()、御()性質()甚()きやんにてましませば、何事()も麻布()にて様々()どうらくをなし給ふ。太神()是()を愁()給ひて、あの通()の安本丹()にては行末()心()もとなしとて、色々()御異見()ありけれども、久()しいもんじや、ソリヤないぴいなどとて請付()給はず。後()にはいろ/\の悪()あがき長()じければ、太神()慍()まして天石窟()に入()りまして磐戸()を閉()て籠()給ふ故()に、 六合()の内()、常闇()にして昼夜()の