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根南志具佐ねなしぐさ

原文(二之巻)

根南志具佐 二之巻13

ぜういはくわれかねそののぞみありながら、ことしげきにまぎれて打過うちすぎぬれば、いざや一日いちにちあそばんとのもよふしらばつれをもさそふべし。しかし、あまり大勢おほぜいもそう/\しければとて、それよりきたる十五日とさだめて、鎌倉かまくら平九郎へいくらう中村なかむら与三八よさはちなんどへ使つかわして、いひものしけるに、いづれもしかるべしとの返事へんじなれば、いよ/\十五日じふごにち早朝さうてうよりときはめ、 船中せんちうことなどつど/\にやくして、八重桐やへぎり我家わがやにぞかへりける。

根南志草ねなしぐさ二之巻にのまきおはり