①
さるほどにもぐさや道意は北条
とき政ゟ三升の紋所と平の一字
をもらひむさしの国江戸へ下り
大でんま丁の三丁め本名
とをりはたご丁といふ所へ
もぐさみせを出し三升の
もんの中へかたばみの
定もんをつけ三ます
や平右衛門と名のり
あきないます/\
はん
しやうし
切もぐ
さの元祖
とあふがれ
ふうきの身と
なりそのゝち
よりとも公は
天下のある
じとなり
給へばいよ
/\本ぐわい
をとげて今
の世とも栄
けり
②
くんさい
もぐさを
くんさい
ませ
千てう
入も
二はこ
べゑ
かいます
べい
こゝさあ
くん
さい
ませ
Ⓐ
御江戸
とをりはたご町
本三升屋
平ゑもん
製
Ⓑ
くんさい薬きう
Ⓒ
大でんま丁の三丁目
とをりはたご町
本三升屋平ゑもん
回陽堂
正製御薬切艾元祖
永持道意製