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鎌倉かまくら頓多意気とんだいき

8

鎌倉頓多意気 08

はたけやましげたゝどのかまくら
ゆきのしたのむかでのきん兵衛
というかねもちをよび
よせ
きみの
おんこうべ
はりぬき
のごやう
おうせ
つけら
れそれ
なんでも
おそ
ろしく
おゝき
くやら
かせをいらが
かうべさへみやる
とうりだからまし
てよりともさまの
かうへづはづれに
いたせこゝろへたか

ほぐがたんと
いるならばおゝ
いそからきた
ふみからでもそ
のほうへまはさせ
ようか

いさいかしこまり
ましてごさり
ます
だいぶほぐか
いりませう





ひい
らげは
どうで
ござります

しも/\まておらがあたまも
こんなちつほけなものではかまくら
ぶしとはひとが
みまいどんなにも
こしらへずはなるまい四
もんせん八もんくらい
でできれはいゝが
どくろうする
をしけたゞどの
きこしめされ
しも/\のはみかんかごを
ちりかみではりさつと
めはなをかいて
おくべしきみの
おんこふべはりぬきのきん兵衛江
これもあふせつけられけり
おれがあたまは
しらくものあとが
あるこのとうりにしやう
うつしとやり
たいものだ

どうでもいゝわな
どうでいゝおとこ
では
なし
だれ

にせ
くび
だと
いふ