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花東(はなのおえど)頼朝公御入(よりともこうおんいり)

6

花東頼朝公御入 06

▼開

①

よりとも公はかまくらがしにりよしゆくを
しつらへ給ひ毎日/\深川へ
かよひ給ひしが何ぞめざま
しき事をせんと御相だんある

②

「ナント
岩永やまんと
おちのくるよい
あんじは
あるまひかの
「とかく三人よつても
ぼんぶのちゑでは
いかぬかへの

③

「こうの
いけで
さへ
わるく
いわれ
たから
こつちは
かまくらの
将軍
さまだから
けんやくな
けちなおあんじは
しかるびやう
ぞんじ
ませぬ

④

「おまち
なされ
ませ
江戸の
やつらを
のめら
せる
あんじ
か
ごさり
ま
しやう

⑤

よりとも公いろ/\あそびのあんじをしたまへともこれといふめうあんもなき折からまたのゝ五郎ふとあんじ出し
まへとつるかおかにてつるをはなし給ひしれいにならひてこんども
深川のとみがおかでつるをはなし給はゞ
おもしろうらんといへばこいつはまんさらでも
あるまいしかしたゞのつるではふるいから
人けんのつるをはなすことだらうと
だん/\あんじがたいそうになる

⑥

「なんでもつるといふ名のついた
女らうをみんな
うけ出す
つもりだ

⑦

「これは
ちとあり
がためい
わくだ
そふいち
どに
身うけがあつては
あとのしやう
ばいが
出きませぬ