①
自叙
頼朝公は楽屋で、はがきかずといへども
大天窓の名あれば、大臣の肌あり、
そこを見こんだ謀計にあたつて砕る
岩永左衛門俣野五郎、其悪臣は一ツは
金だまくら山のうそ月夜に、浮し
出したる江戸見物秩父が四相も
鼻明たり、作者の趣向は花相似り
年々歳々のこ/\さい/\云云
酉新春
山東京伝 述
1
自叙
頼朝公は楽屋で、はがきかずといへども
大天窓の名あれば、大臣の肌あり、
そこを見こんだ謀計にあたつて砕る
岩永左衛門俣野五郎、其悪臣は一ツは
金だまくら山のうそ月夜に、浮し
出したる江戸見物秩父が四相も
鼻明たり、作者の趣向は花相似り
年々歳々のこ/\さい/\云云
酉新春
山東京伝 述