※本文の赤字部分は、早稲田古典籍総合データベースで補完しています。
①
朝いな小人国のさい字と大人国の
大字にてそん金をうめかのせい高
嶋はばんとうにしてつかひはらに
あなのある人はやらうにして
手代となし小人嶋も
ざう用のかゝらぬ
ものゆへ小憎のかはり
につかひ大人国はとふ
もきものから第一
おき所にこまり
あまりとくのゆかぬ
しろものゆへ路用
金をあたへて国へ
かへし引〆てもう
けといふはにようご
の嶋とくろんぼうの
女此二人をめかけにして
何かおもしろさふな
春をむかへける
②
朝いなは二人のめかけに
さゆうのひげをぬかせ
ゆう/\くはん/\たる
ふぜいなり
③
おれが
ひげを
ぬいたら
だれも
あさいな
だと思ふ
まい
Ⓐ
京傳 作