お江戸のベストセラー

霞之隅春(かすみのくまはるの)朝日奈(あさひな)

7

霞之隅春朝日奈 07

▼開

※本文の赤字部分は、早稲田古典籍総合データベースで補完しています。

①

手長嶋は
一たいよくふか
きものにてきん所に
かとくなるあきん
どあるをみこみ
あるよひそかにからだ
とひだりの手はうち
にねてゐて右の手
ばかりくろしやうぞく
にてかの家の引まど
からどろぼうにはいり
しが此いへの女ぼう
うつくしくねみだれて
ぜんこもしらずに
たわいなきに心うかれ
内にねてゐる心をあし
にすれどもこゝには
手ばかりことゆへ
しやうもやうも
なきをりから
てい
しゆみつけヤレばけ物よと
よばわればたからの山に入
ながら手をむなしく
にげかへる

②

ドロツクツ
/\/\
「大ぐわんじやう
じゆうかた
うでない

③

「扨も/\ながい手だ
長手おのじの
名をついてだ