※本文の赤字部分は、早稲田古典籍総合データベースで補完しています。
①
手長嶋は
一たいよくふか
きものにてきん所に
かとくなるあきん
どあるをみこみ
あるよひそかにからだ
とひだりの手はうち
にねてゐて右の手
ばかりくろしやうぞく
にてかの家の引まど
からどろぼうにはいり
しが此いへの女ぼう
うつくしくねみだれて
ぜんこもしらずに
たわいなきに心うかれ
内にねてゐる心をあし
にすれどもこゝには
手ばかりことゆへ
しやうもやうも
なきをりからてい
しゆみつけヤレばけ物よと
よばわればたからの山に入
ながら手をむなしく
にげかへる
②
ドロツクツ
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「大ぐわんじやう
じゆうかた
うでない
③
「扨も/\ながい手だ
長手おのじの
名をついてだ