お江戸のベストセラー

霞之隅春(かすみのくまはるの)朝日奈(あさひな)

6

霞之隅春朝日奈 06

▼開

※本文の赤字部分は、早稲田古典籍総合データベースで補完しています。

①

にようごの嶋と
朝いなさしむかひ
にてまじめなはなし
をしていたる折ふし
南風ふき来りけれ
ばにようごの嶋
こゝろあじになり
あめおこしのごとく
だらけだし朝いなを
こまらせる
「コレあさいなさんわた
しになひいてくん
さるならかたじけ
なげしの長なぎ
なた水車の様
にしよたいをまは
すぞへほんに
おまへは鬼か人かへ
「三才圖會(ずゑ)に
女人国南風裸形(はだかみ)に
あたれば孕(はらむ)ときいたれど
これほどではあるまいと
おもふたはてきつかいな
ことをみるものじや

「はづかしいこつたが生れてから初てそん
なさはり文句をきく

「べらぼうめ
いきせんな
はないき
でふきとは
されさうだ

②

「アヽ
くさい
/\

③

「ゆるして
くれ/\/\