①
あさいなほどなく
かまくらへつきけるが
一たいひやうひやくもの
ゆへ此八人のてやいを
おもしろくつかひ
みちがありさう
なものと
いろ/\
あんじてまづ
むねにあなのある国の人を
はだかにしてけんびしの
こもをきせ口からさけを
つきかのむねのあなへのみ口
をつけ酒たるのかわりに
用ゆる
②
はなのあなへやかた舟を
けこむとは介六があくたひ
にもあるがはらのあなへ
のみ口とはあたらし
からう
③
おやかたこれは
妙案で
ござり
やす
④
アヽ
こいつは
せつない
やくめた
⑤
狂歌に
「わが心あけてみせたき
をり/\はむねにあなある
嶋もなつかしといふを
おもひ出す