※本文の赤字部分は、早稲田古典籍総合データベースで補完しています。
①
それ先年佐二兵衛は四国をめぐつて
さるとなり小林の朝いなはゐこくをめ
ぐつてさるぐまと今にその名をゑどり
のがふすほうのつるのはをかきあはせ
ちからじまんのひぢをはるの日つく/\
おもふに今一度ゐこくへわたりゐ人を
一人つゝ日本へつれきたらばほんのいゝ
みせものならんこいつは一ばん新手しや
としきりに思ひ立そのようゐ
をぞなしにける
「世の中にねるほどらくは
なきものをいらぬたはけが
をきてはたらく
②
「たるをまくらに
あさいなはくわん/\(寛々)と
こそふしにける