①
当月は岩永が
月ばんニてくみ
下のやくにん景
清が目すがたを
もつてかまくら
のてう人へせん
ぎを申付る
きうに目のあい
たやつがあるなら
めしつれて出ろそ
の外すべて目にい
わくのあるやつはきを
つけませい
大せつな目
しうとだ
かならず
とりにがす
まいぞ
此方はせんぎのやく目
その方ども所の目代
いづれ目にゑんはあるてあい
だおか目八もくといふから
いひつけるおいらよりいひつ
けられるその方どもの目
がじやうぶだ
②
めくらのきうに目のあいたのは
ござりませんが町内でのどうらく
むすこおやのかんどうをうけて此
ごろよふく目のさめたのがござ
りますこいらもめしつれませう
かそしてとなり新道げいしや
がいつそいろ目をしてなりませぬ
こいらも目にいわくのあるので
ござります
③
はい/\
かしこまり
ましたどう
か目ぐ
すりの
かんばんと
まちがい
そうな
事だす
Ⓐ
景清 目姿
Ⓑ
「本問屋 蔦屋重三郎」
「そうしといや つたや重三郎」