お江戸のベストセラー

悪七変目あくしちへんめ景清かげきよ

3

悪七変目景清 03

当月は岩永が
月ばんニてくみ
下のやくにん景
清が目すがたを
もつてかまくら
のてう人へせん
ぎを申付る
きうに目のあい
たやつがあるなら
めしつれて出ろそ
の外すべて目にい
わくのあるやつはきを
つけませい
大せつな目
しうとだ
かならず
とりにがす
まいぞ
此方はせんぎのやく目
その方ども所の目代
いづれ目にゑんはあるてあい
だおか目八もくといふから
いひつけるおいらよりいひつ
けられるその方どもの目
がじやうぶだ

めくらのきうに目のあいたのは
ござりませんが町内でのどうらく
むすこおやのかんどうをうけて此
ごろよふく目のさめたのがござ
りますこいらもめしつれませう
かそしてとなり新道げいしや
がいつそいろ目をしてなりませぬ
こいらも目にいわくのあるので
ござります

はい/\
かしこまり
ましたどう
か目ぐ
すりの
かんばんと
まちがい
そうな
事だす

景清 目姿

「本問屋 蔦屋重三郎」
「そうしといや つたや重三郎」