お江戸のベストセラー

大悲千禄本だいひのせんろくほん

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大悲千禄本 02


一 鳥渡かし 代三十弐文
一 一日一夜 代銀三匁
一 一ケ月  代金二両
一 一年切  金拾両

一 千じゆの御手に御座候間
  せんじゆくわんのん御つぶし
  御用捨の事
一 御くわい中御にぎり結
  并ゆび人形五人くみ
  御用捨の事

  御心中御用ひゆび無
  御座候而者受取不申候

  右之通御座候 以上
  月日  十七屋講中

せんじゆ
の御てを
そんりやうがしにすると
きくよりまづ さつまのかみ
たゞのりをさきとして
いばらきどうじ
人ぎやうしばゐの
とりて 手のない女郎
てんぼうまさむね
むひつ
さみせんのひき
ならひ
その
ほか
ての
いりやうの
もの
きせんぐんじゆして
かりにくる

しなびて
おちたは
だれにやろ かに
やろ
いとしいもんのに
やりまんしよ
との御せいぐわん

てなし
かしの
てだい
てれめん
ていべい
てうを付る

ますかけすじの
あるは壱分がた
たかうござる

大ひの御て
たくわんづけの
大この
御ての
よふ也

せつしやことは御ぞんじのとをり
かり人しらずと御しるし下だされ

モシ
おあしの
御あま
りが
あらば
下だ
さり
ませ