弥治郎 賛
もとより野良もの
顔かたちは道化方
心意気は色事師
おしゃべり、みなスカタン
「河豚さげて、横にふくれた男かな」
喜多八 賛
これ、初めは陰間(男娼)
いやしくて買い手少なし
なすこと、たろべえ駕籠
お先者(お調子者)、足にまかせて飛ぶ
「松竹は、かたい、かたいと柳かな」
現代文
もとより野良もの
顔かたちは道化方
心意気は色事師
おしゃべり、みなスカタン
「河豚さげて、横にふくれた男かな」
これ、初めは陰間(男娼)
いやしくて買い手少なし
なすこと、たろべえ駕籠
お先者(お調子者)、足にまかせて飛ぶ
「松竹は、かたい、かたいと柳かな」
注釈